歴史・文化詳細

山田日吉神社

山田の集落は、南北に細長い丘陵上に形成されており、もっとも北側に山田日吉神社が所在します。もともと日吉神社は、京都府と滋賀県の境の比叡山にあって、山の神である大山咋神(おおやまくいのかみ)を祭ってあり、そこを拠点とした山王信仰の総本山として有名です。また平安時代に最澄によって比叡山に天台宗の延暦寺が開かれると、神仏習合により一体化しつつ全国へ広まっていきました。
山田日吉神社には、本殿に大山咋神、西の相殿に白山比売神(しらやまひめのかみ)が祭ってあり、集落内には延暦寺の末寺とされる山田山吉祥寺もあります。その他にもお堂や石塔などが多くあり、一帯は玉名地方の天台宗の拠点的な地域であったと思われ、丘陵全体が「玉名の比叡山」と呼べるような状況であったと考えられます。
境内には推定樹齢200年の藤「山田の藤」があり、満開の時期には1メートルを越える花房が垂れ下がります。歴史ある神社にふさわしい見事な藤で、熊本県の天然記念物に指定されています。

所在地 〒865-0066 熊本県玉名市山田1番地
お問合せ 0968-73-2222(玉名市役所産業経済部ふるさとセールス課)
公式WEBサイト http://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/405/2065.html

広 告