美と健康を玉名から

美と健康を玉名から。薬草料理でこころも身体も“デトックスして健康美発信”

このたび、玉名の薬草を使用した料理を提供する飲食店に対して、認定制度を策定しました。
「認定」によって、該当店が使用する薬草や料理の味、値段などの品質の良さを発信するとともに、
玉名地域全体が、薬草料理をベースにした美と健康の発信源となることを目指します。

自然豊かな小岱山が育む薬草の里・玉名

玉名と薬草のかかわりは長く、自然豊かなトレッキングのメッカとしても知られる玉名市の小岱山は、150種類の薬草が自生する「薬草の里」としても知られています。玉名市出身の植物学者で薬学博士でもあった故・浜田善利氏は、熊本、特に玉名地域の薬草を長い間研究し、14冊の書物に著しています。
その歴史と、薬草という玉名地域の特性を活かすため、平成19年、地元の有志たちが「小岱山薬草の会」を設立。崇城大学の村上光太郎教授を顧問に迎え、小岱山に自生する薬草および会員が栽培した薬草を使った薬草料理、加工品の開発を行ってきました。この取り組みを、さらに観光客の誘致をはじめとした玉名地域の振興へとつなげるため、これまでさまざまな活動を行ってきた温泉旅館協同組合、飲食業協同組合、地元飲食店や菓子店などが連携してきました。

小岱山薬草の会について

「小岱山薬草の会」のこれまでの活動は、薬草料理や加工品の開発だけにとどまりません。薬草の保護や栽培、薬草料理講座の開講、薬草の知識や健康増進に関する情報収集、そして薬草の普及と啓発によるまちづくりにも取り組んできました。「薬草の里」として玉名のブランド力を向上させるため、これからも活動を続けてまいります。

玉名と薬草

薬草学の第一人者村上教授が語る 玉名と薬草

玉名を訪れたら、シンボルである小岱山を中心に豊冨に収穫される薬草を使った薬草料理をお腹いっぱい味わってください

「人間は自然から遠ざかるほど、病気に近づく」という言葉があります。
自然の力を体に取り入れ、病気から遠ざかるいちばんの近道は「食べる」こと。
薬草料理で体の中から、温泉で皮膚から自然の力を吸収できれば、健康効果はきっと
万倍することでしょう。

村上光太郎プロフィール

崇城大学薬学部教授
平成22年度地域資源∞全国展開支援事業プロジェクト 専門家委員

1945年広島県生まれ。徳島大学薬学部助手を経て現在、崇城大学薬学部教授。専門は生薬学と漢方医学。日本各地の薬用植物調査を行うとともに、海外各地の薬用植物調査も実施。2008年日本生薬学会功労賞受賞。著書に「大地の薬箱 『食べる薬草事典』春夏秋冬・身近な草木75種」など多数。また、小岱山薬草の会顧問として玉名の薬草保護や薬草料理の普及に尽力するなど多方面で活動中。

薬草の年間カレンダー

薬草の年間カレンダー

採取可能時期と採取適期

自然豊かな小岱山が育む薬草の里・玉名

その1 すべての薬草にクセがあるのは間違い

~薬草というと、えぐみなどクセのあるイメージがある人も多いはず。しかし、すべての薬草がそうというわけではありません。「オオバコ」や「ナズナ」などはクセがなく、薬草が苦手な方でも美味しく食べられる植物です。

その2 ヨモギはミネラルの宝庫

~古くからお団子などの和菓子に使われてきた「ヨモギ」は、漢方でもよく用いられる薬草の代表選手。実はカリウムやカルシウム、ナトリウムやリンなどのミネラルが豊富なのです。ヨモギの新芽を10個食べると、1日分のミネラルが補給できるというデータもあります。

その3 七草は春だけのものではありません

~お正月のごちそうづくしで働いた胃を休めると言われる「春の七草」。実は秋にも「七草」があるのをご存知ですか?種類は萩、桔梗、尾花(ススキ)、葛花、オミナエシ、フジバカマ、そしてナデシコ。生理不順をはじめとした女性特有のトラブルのほか、消炎・鎮痛作用や腎機能改善などに良いとされています。

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